
ゲームキューブのD端子ビデオケーブルは、2001年9月14日に発売された任天堂の純正ケーブルで、本体背面の「デジタルAV出力」につなぎます。2004年7月以降に出荷された本体にはこの出力端子がないものがあり、そのような本体では使えません。
この記事では、対応する本体と対応しない本体、プログレッシブ表示の条件、ほかの純正ケーブルとの違いを、任天堂の公式ページに書かれている範囲で順に整理します。
D端子ビデオケーブルは「デジタルAV出力」につなぐ希望小売価格3,500円(税別)の純正ケーブル
任天堂の周辺機器ページには、名前が「ニンテンドー ゲームキューブ D端子 ビデオ ケーブル」、発売日が2001年9月14日、希望小売価格が3,500円(税別)と載っています。ゲームキューブ本体の発売日も同じ2001年9月14日です。
用途は「D端子付テレビにご使用ください」とされ、本体背面の紹介ページでは「デジタルAV出力×1」の項目に並んでいます。
型番は、任天堂の周辺機器ページでは確かめられませんでした。ウィキペディア日本語版には、D端子ビデオケーブルがDOL-009、コンポーネントビデオケーブルがDOL-010と書かれています。
出典:任天堂「周辺機器」(ゲームキューブ)(名前・発売日・3,500円(税別))/任天堂「そのほかの本体」(生産終了・発売日)/任天堂 ゲームキューブ/スペック/背面/ウィキペディア日本語版「ニンテンドー ゲームキューブ」(型番)
使えない本体がある:2004年7月以降の出荷分にはデジタルAV出力がないものがある
任天堂の周辺機器ページには「デジタルAV出力ポートを搭載していないゲームキューブ(2004年7月以降出荷分)では、ご利用いただけません」と書かれています。コンポーネントビデオケーブルも同じ注意書きです。
本体のスペックページでも、入出力は「アナログAV出力×1」と「(デジタルAV出力×1)」の2つで、後者に「2004年7月以降出荷のゲームキューブにはデジタルAV出力ポートを搭載していないものがあります」という注が付いています。
「2004年7月以降の出荷分すべて」とは書かれておらず、「ないものがある」という書き方です。ウィキペディア日本語版では、デジタルAV出力のない後期型が型番DOL-101、前期型がDOL-001とされています。
| 本体 | 公式の記載 | D端子ビデオケーブル |
|---|---|---|
| デジタルAV出力ポートを搭載しているゲームキューブ | スペックに「デジタルAV出力×1」と記載 | このポートにつなぐ |
| デジタルAV出力ポートを搭載していないゲームキューブ(2004年7月以降出荷分にある) | 周辺機器・スペックのページに記載 | 使えない |
| DOL-001(前期型)・DOL-101(後期型) | 型番の記載なし(ウィキペディアではDOL-101にデジタルAV出力がない) | 公式では確かめられず |
表の上2行は任天堂の記載、3行目の型番はウィキペディア日本語版の記載です。型番と出荷時期の対応が公式の資料で確かめられていないため、結びつけては書いていません。
出典:任天堂「周辺機器」/任天堂 ゲームキューブ/スペック/ウィキペディア日本語版「ニンテンドー ゲームキューブ」
プログレッシブ表示に要るのは、対応テレビと対応ソフト。音声は別のケーブルで
任天堂の説明では、D端子ビデオケーブルはプログレッシブ方式の出力に対応していて、プログレッシブ対応テレビなら「チラつき」の少ない画像に切り替えて遊べるとされています。
ただし条件が2つあります。テレビがD端子付きでプログレッシブに対応していること、ソフトがプログレッシブ出力に対応していること(公式は「対応していない場合もあります」と書いています)です。
D端子ビデオケーブルは映像信号だけを出力するため、音声の出力にはステレオAVケーブルなどのオプションケーブルも必要と公式に書かれています。これはプログレッシブ表示の条件とは別の話です。
出典:任天堂「周辺機器」(D端子ビデオケーブルの説明)
ほかの純正ケーブルとの違いは、つなぐ端子・テレビ側の端子・価格
任天堂の周辺機器ページに載っている映像用の純正ケーブルは、ここに挙げる5本です。どれも発売日は2001年9月14日で、価格は公式ページの掲載額(税別)です。
| ケーブル | テレビ側 | 本体側 | 掲載額(税別) | 公式の説明の要点 |
|---|---|---|---|---|
| D端子 ビデオ ケーブル | D端子 | デジタルAV出力 | 3,500円 | プログレッシブ対応・映像のみ・2004年7月以降の一部本体は不可 |
| コンポーネント ビデオ ケーブル | コンポーネント端子 | デジタルAV出力 | 3,500円 | プログレッシブ対応・映像のみ・同上 |
| S端子ケーブル | S映像端子 | アナログAV出力 | 2,500円 | NINTENDO64・スーパーファミコン用と同一規格 |
| ステレオAVケーブル | 音声(ステレオ)・映像入力 | アナログAV出力 | 1,500円 | NINTENDO64・スーパーファミコン用と同一規格 |
| モノラルAVケーブル | 音声(モノラル)・映像入力 | アナログAV出力 | 1,200円 | NINTENDO64・スーパーファミコン用と同一規格 |
違いの一番大きな点は、つなぐ本体側の出力です。D端子とコンポーネントは「デジタルAV出力」、S端子・ステレオAV・モノラルAVは「アナログAV出力」につなぎます。公式の周辺機器ページで「デジタルAV出力ポートを搭載していない本体では使えない」という注意書きが付いているのは、D端子とコンポーネントの2本だけです。
D端子とコンポーネントは、公式の説明文がほぼ同じで、テレビ側の端子が違います。
テレビ側の入力は、ステレオAVが音声(ステレオ)と映像、モノラルAVが音声(モノラル)と映像です。D端子とコンポーネントは映像だけなので、音声用のケーブルが別に要ります。
出典:任天堂「周辺機器」/任天堂 This is ゲームキューブ/背面(どのケーブルがどの出力につながるか)
今のテレビに映すときの全体像は別の記事で
映像端子の違いはコンポジット・S端子・HDMIの画質比較、今のテレビで遊ぶ方法の全体はレトロゲームを今のテレビで遊ぶ方法、ゲームキューブ本体の当時の値段はファミコン・スーファミ・ゲームボーイなど当時の値段で紹介しています。
今の中古の値段と、他社製のケーブル・変換器は扱いません。
確かめられなかったこと
- D端子ビデオケーブルとコンポーネントビデオケーブルの型番(DOL-009・DOL-010)の、任天堂の公式ページでの裏付け(ウィキペディアの記載のみ)。
- DOL-101(後期型)が、公式のいう「2004年7月以降出荷でデジタルAV出力がない本体」と同じ範囲かどうか。
- プログレッシブ表示に対応したソフトの一覧と、プログレッシブ表示に切り替える操作方法の公式の説明。
- ケーブルの価格が発売時から変わっていないか(公式ページの掲載額のため)。
まとめ
- D端子ビデオケーブルは2001年9月14日発売、希望小売価格3,500円(税別・公式ページの掲載額)で、本体のデジタルAV出力につなぎます。
- 2004年7月以降の出荷分には、デジタルAV出力がないものがあり、その本体では使えません。
- プログレッシブ表示には対応テレビと対応ソフトが必要です。音声を出すには、ステレオAVケーブルなどを別に接続します。
- 映像用の純正ケーブルは公式ページに5本。デジタルAV出力につなぐのはD端子とコンポーネントの2本です。

