
ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイは、発売されたときいくらだったのでしょうか。
結論から書きます。ファミコンは14,800円、スーパーファミコンは25,000円、ゲームボーイは12,500円と、ゲーム専門メディアの複数の記事が書いています。ただし、スーパーファミコンとゲームボーイの発売時の価格は、任天堂の公式資料では確認できませんでした。そのため、この記事では数字ごとに「出どころ」を書き分けています。
運営者は実機での検証はしていません。この記事は、公式の資料とゲーム専門メディアの記事を読んで整理したものです。
答えの一覧
この表の価格は、すべてが発売当日の価格を直接確かめたものではありません。いつの時点の価格かが出典から分かる行は、右の「出どころ」の欄に書いています。書いていない行は、下の各機種の節をご覧ください。公式の資料が発売の約半年後(ゲームボーイポケット)、発売の約3か月後と値下げ前(ゲームボーイカラー)、値下げ前(ニンテンドーゲームキューブ)、発売前の予定(ゲームボーイアドバンス)にあたるものは、その旨を欄に書いています。この4機種とスーパーファミコンは、発売時と書いた専門メディアがあるかどうかも、欄に書いています。
| 機種 | 発売日 | 価格 | 出どころ |
|---|---|---|---|
| ファミリーコンピュータ | 1983年7月15日 | 14,800円 | 公式(対談での発言)+専門メディア3件 |
| スーパーファミコン | 1990年11月21日 | 25,000円 | 専門メディア2件(うち発売時と明記は1件。公式では確認できず) |
| ゲームボーイ | 1989年4月21日 | 12,500円 | 専門メディア2件(公式では確認できず) |
| ゲームボーイポケット | 1996年7月21日 | 6,800円 | 公式(1997年1月の公式ページ=発売の約半年後)+専門メディア2件(発売時と記載) |
| ゲームボーイカラー | 1998年10月21日 | 8,900円(消費税別) | 公式(発売約3か月後の公式ページと、値下げ前の価格=値下げ発表の「従来価格」)。発売時の価格と書いた出典は、この記事では確認できていません |
| ゲームボーイアドバンス | 2001年3月21日 | 9,800円 | 公式(発売前の予定価格)+専門メディア1件(発売時と記載) |
| NINTENDO64 | 1996年6月23日 | 25,000円 | 専門メディア2件(公式では確認できず) |
| ニンテンドーゲームキューブ | 2001年9月14日 | 25,000円 | 公式(値下げ前の価格=値下げ発表の「従来価格」)+専門メディア2件(発売前の報道1件、発売時と記載1件) |
| プレイステーション | 1994年12月3日 | 39,800円 | 専門メディア2件(公式では確認できず) |
| セガサターン | 1994年11月22日 | 44,800円 | 公式 |
| ドリームキャスト | 1998年11月27日 | 29,800円 | 公式 |
| メガドライブ | 1988年10月29日 | 21,000円 | 公式 |
| PCエンジン | 1987年10月30日 | 24,800円 | 専門メディア2件(発売元の公式資料は見つからず) |
この記事の「出どころ」の見方
数字の根拠の強さが違うので、次の3つに分けています。
- 公式:任天堂・ソニー・セガなど、メーカー自身の資料(発表文、公式ページ、当時の公式ページの写し)で確かめられたもの。
- 専門メディア2件:公式では確かめられず、独立した2つの媒体が同じ金額を書いていたもの。本文には媒体名を書きます。
- 1媒体のみ:1つの媒体だけが書いていたもの。その旨を明記します。
使った媒体は、ファミ通.com、電撃オンライン、4Gamer、GAME Watchです。個人ブログ、まとめサイト、Wikipedia、通販サイトの商品説明は根拠にしていません。
2つの媒体が同じ金額を書いていても、同じ資料をもとにしている可能性は排除できません。「専門メディア2件」は、公式ほど強い根拠ではありません。
価格と税の見方
この記事の価格は、メーカーが示した希望小売価格や標準価格を指します。お店で実際に売られた価格ではありません。
日本の消費税は、税率3%で1989年4月に始まり、1997年に5%になりました(財務省)。発売時の価格が税込か税別かは、出典に書かれているときだけ書きます。書かれていないものは「税の扱いは出典に記載なし」とします。
ファミリーコンピュータ
ソフトの値段の例や物価との比べ方は、ファミコンの当時の値段でくわしく見ています。
- 発売日:1983年7月15日(任天堂)
- 価格:14,800円
- 出どころ:公式(対談での発言)+専門メディア3件
価格は、任天堂公式サイト「社長が訊く『スーパーマリオ25周年』」で、任天堂の紺野氏が「ファミコンの定価は1万4800円」と話しています。発表文や価格表ではなく発言なので、公式の根拠としては弱めです。そこで専門メディアも確かめました。GAME Watch(2021年7月15日の記事)は「当時のファミコン本体価格は14,800円」、4Gamer(2023年7月15日の記事)は「当時の価格は1万4800円」、電撃オンライン(2025年4月の記事)は発売時価格を14,800円と書いています。3媒体で一致しています。
税の扱いは出典に記載がありません。消費税の導入は1989年4月なので、1983年の発売時点では消費税はありませんでした。
スーパーファミコン
ソフトの値段の例や物価との比べ方は、スーパーファミコンの当時の値段でくわしく見ています。
- 発売日:1990年11月21日(任天堂)
- 発売時の価格:25,000円
- 出どころ:専門メディア2件(うち発売時と明記は1件)。任天堂の公式資料では確認できませんでした
任天堂の公式ページに載っているのは、発売から6年以上たった1997年1月時点の9,800円(税別)で、発売時の価格ではありません。
専門メディアでは、2件が25,000円としています。GAME Watch(2024年12月3日の記事)は、プレイステーションの価格を紹介する中で「定価が25,000円だったスーパーファミコン」と書いています。この文は「定価」と書いており、「発売時」とは明記していません。発売時価格と明記しているのは電撃オンラインです。電撃オンライン(2025年4月の記事)は、任天堂ハードの一覧で、スーパーファミコンの発売時価格を25,000円としています。
税の扱いは、どちらの記事にも記載がありません。
25,000円から、公式ページの1997年1月時点の9,800円(税別)までの価格改定の経緯は、確認できていません。
ゲームボーイ
ソフトの値段の例や物価との比べ方は、ゲームボーイの当時の値段でくわしく見ています。
- 発売日:1989年4月21日(任天堂)
- 発売時の価格:12,500円
- 出どころ:専門メディア2件。任天堂の公式資料では確認できませんでした
任天堂の公式ページにあるのは、1997年1月時点と現在のページの8,000円(税別)で、発売時の価格ではありません。
専門メディアでは、2件が12,500円としています。GAME Watch(2024年4月21日の記事)は「価格は12,500円(当時の消費税3%込)だった」と書いています。電撃オンライン(2025年4月の記事)は、発売時価格を12,500円としています。
税の扱いについて書いていたのは、GAME Watchだけです。税込とする記述は1媒体のみで、公式の資料では確認できていません。発売日の1989年4月21日は、消費税が始まった月の下旬にあたります。
ゲームボーイポケット
- 発売日:1996年7月21日
- 価格:6,800円
- 出どころ:公式(1997年1月の公式ページ)+専門メディア2件
1997年1月時点の任天堂の公式ページ(ウェイバックマシンの写し)に、発売日と、希望小売価格6,800円(税別)が載っています。ただし、発売の約半年後の記載です。
専門メディアの2件が、発売時の価格を6,800円としています。ファミ通.com(2022年7月21日の記事)は「発売当初からすでに6800円」、電撃オンライン(2026年2月の記事)は、7月21日に6,800円で発売されると書いています。
ゲームボーイカラー
- 発売日:1998年10月21日
- 価格:8,900円(消費税別。発売約3か月後の公式ページの記載と、値下げ前の価格)
- 価格改定:1999年5月14日から6,800円(消費税別)
- 出どころ:公式(発売約3か月後の公式ページと、値下げ発表の「従来価格」)
1999年4月23日付の任天堂のニュースリリースに、値下げが書かれています。「従来の小売標準価格8,900円(消費税別)を、6,800円(消費税別)に値下げ」という内容で、実施は5月14日からです。1999年1月時点の公式ページ(写し)にも、発売日と8,900円が載っています。
ゲームボーイアドバンス
- 発売日:2001年3月21日
- 価格:9,800円
- 価格改定:2002年2月1日から8,800円
- 出どころ:公式(発売前の予定価格)+専門メディア1件
2000年8月24日の任天堂のニュースリリースに、本体予定価格9,800円(税別)とあります。これは発売前の予定です。2002年1月28日のニュースリリースでは、「現行9800円→8800円」の改定(2月1日実施)を発表しています。日本の価格に税の記載はありません。
「発売時の価格」として9,800円と書いていたのは、電撃オンライン(2025年4月の記事)です。発売時価格を明記した媒体は1件のみですが、公式の予定価格や値下げ前の現行価格と矛盾しません。
NINTENDO64
ソフトの値段の例や物価との比べ方は、ニンテンドー64の当時の値段でくわしく見ています。
- 発売日:1996年6月23日
- 発売時の価格:25,000円
- 出どころ:専門メディア2件。任天堂の公式資料では確認できませんでした
公式ページ(写し)の価格は、次のとおりです。
- 1997年1月時点:16,800円(税別)
- 1999年4月時点:14,000円(税別)
専門メディアでは、2件が25,000円としています。GAME Watch(2024年6月23日の記事)は「当時の本体価格は25,000円」、電撃オンライン(2025年4月の記事)は発売時価格を25,000円と書いています。税の扱いは、どちらも記載がありません。
25,000円と、公式ページの1997年1月時点の16,800円(税別)の間に、いつ、どんな価格改定があったのかは、確認できていません。
ニンテンドーゲームキューブ
- 発売日:2001年9月14日
- 発売時の価格:25,000円
- 価格改定:2002年6月3日から19,800円(消費税別)
- 出どころ:公式(値下げ発表の「従来価格」)+専門メディア2件
2002年5月21日付の任天堂のニュースリリースに、改定が書かれています。従来価格は25,000円(消費税別)、改定後は19,800円(消費税別)で、実施は6月3日です。
発売前の2001年5月22日、GAME Watchは、任天堂が国内価格を25,000円に決めたと報じています。電撃オンライン(2025年4月の記事)も、発売時価格を25,000円としています。発売時と「従来価格」が同額だったと書いた公式文書は見つかっていませんが、発売前の報道と値下げ前の価格は一致しています。
プレイステーション
ソフトの値段の例や物価との比べ方は、プレステの当時の値段でくわしく見ています。
- 発売日:1994年12月3日
- 発売時の価格:39,800円
- 出どころ:専門メディア2件。ソニー側の公式資料では確認できませんでした
専門メディアでは、2件が39,800円としています。GAME Watch(2024年12月3日の記事)は「このときの価格は39,800円(SCPH-1000)」、電撃オンライン(2021年12月3日の記事)は「価格は、当時3万9,800円」と書いています。税の扱いは、どちらも記載がありません。
参考として、その後の価格はSCEのニュースリリースで確認できました(いずれも税抜)。
- 1996年11月15日:SCPH-5500を19,800円で発売
- 1997年11月13日:SCPH-7000を18,000円で発売
- 1999年1月23日:SCPH-7000/7500を15,000円に改定
セガサターン
- 発売日:1994年11月22日
- 価格:44,800円
- 出どころ:公式
セガの公式サイト「セガハード大百科」に、発売日と価格が載っています。税の記載はありません。
ドリームキャスト
- 発売日:1998年11月27日
- 価格:29,800円
- 価格改定:1999年6月24日に19,900円、2001年3月1日に9,900円
- 出どころ:公式
セガの公式サイトに書かれています。税の記載はありません。
メガドライブ
- 発売日:1988年10月29日
- 価格:21,000円
- 出どころ:公式
セガの公式サイトに書かれています。発売は消費税の導入より前で、公式ページに税の記載はありません。
PCエンジン
- 発売日:1987年10月30日
- 価格:24,800円
- 出どころ:専門メディア2件。発売元の公式資料は見つかりませんでした
発売元のNECホームエレクトロニクス側の公式資料は見つかりませんでした。専門メディアでは、2件が24,800円としています。GAME Watch(2024年10月30日の記事)は、周辺機器CD-ROM2の価格を説明する中で「PCエンジン本体の価格は2万4,800円」、ファミ通.com(2019年8月の記事)は仕様の欄に「価格:24800円」と書いています。税の扱いは、どちらも記載がありません。発売は消費税の導入より前です。
まとめ
- 公式の資料で確認できたのは、ゲームボーイカラー(値下げ前の価格として)、セガサターン、ドリームキャスト、メガドライブです。
- スーパーファミコン(25,000円。専門メディア2件のうち、発売時と明記したのは1件)、ゲームボーイ(12,500円)、NINTENDO64(25,000円)、プレイステーション(39,800円)、PCエンジン(24,800円)は、公式では確認できず、専門メディア2件が一致した金額です。
- 税込か税別かは、出典に書かれているときだけ書きました。
出典
公式(メーカー・公的機関)
- 任天堂「ニュースリリース 2016年9月30日」
- 任天堂「社長が訊く『スーパーマリオ25周年』」
- 任天堂「ハードウェア(生産終了したそのほかの本体)」
- 任天堂「スーパーファミコン」
- 任天堂「ゲームボーイ(DMG-01)」
- 任天堂「ゲームボーイポケット」
- 任天堂「ゲームボーイカラー」
- 任天堂「ゲームボーイアドバンス」
- 任天堂「NINTENDO64 ハードウエア紹介」
- 任天堂ニュースリリース 1999年4月23日(ゲームボーイカラーの値下げ)
- 任天堂ニュースリリース 2000年8月24日(ゲームボーイアドバンス)
- 任天堂ニュースリリース 2002年1月28日
- 任天堂ニュースリリース 2002年5月21日(ゲームキューブの価格改定)
- 任天堂の過去の公式ページ(Internet Archive の写し)
- ソニー・コンピュータエンタテインメント ニュースリリース 1996年10月31日
- ソニー・コンピュータエンタテインメント ニュースリリース 1997年11月4日
- ソニー・コンピュータエンタテインメント ニュースリリース 1999年1月18日
- セガ「セガハード大百科」セガサターン
- セガ「セガハード大百科」ドリームキャスト
- セガ「セガハード大百科」メガドライブ
- 財務省「日本の税の歴史を教えてください。」
- 財務省「もっと知りたい税のこと(令和5年7月)」
専門メディア
- GAME Watch「『ゲームボーイ』生誕35周年!」(2024年4月21日)
- GAME Watch「初代プレイステーション誕生から30年!」(2024年12月3日)
- GAME Watch「マンガで振り返るゲーム業界:任天堂がNINTENDO64を発売」(2024年6月23日)
- GAME Watch「任天堂『ゲームキューブ』発売価格は25,000円」(2001年5月22日)
- GAME Watch「7月15日はファミコンの日!」(2021年7月15日)
- GAME Watch「『PCエンジン』生誕37周年!」(2024年10月30日)
- 電撃オンライン「スイッチ2の価格はどれくらい?」(2025年4月2日)
- 電撃オンライン「12月3日はプレイステーションの日」(2021年12月3日)
- 電撃オンライン「ポケモンと歩いた30年【1996年】」(2026年2月28日)
- 4Gamer「40周年を迎えたファミコンのハードを懐かしんでみる」(2023年7月15日)
- ファミ通.com「ゲームボーイポケットが発売された日」(2022年7月21日)
- ファミ通.com「PCエンジン ミニの発売が待ち遠しい!」(2019年8月18日)

