ゲームボーイの当時の値段は?本体12,500円(発売前の発表額)と値下げ・ポケット・カラーの価格

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ゲームボーイは1989年4月21日に発売され、発売前の業界紙は本体を12,500円と発表し、ウィキペディアにも発売時の価格として同額の記載があります。ただし任天堂の公式資料では発売時の価格が見つかっていません。

この記事では、その後の値下げとポケット・ライト・カラーの値段、当時のソフトの価格の例、2025年の物価への換算と、1989年の大卒男性の初任給との比較を順に見ていきます。

ゲームボーイの本体は、発売前の業界紙で12,500円と報じられた

ゲームボーイの本体の正面
ゲームボーイ(本体裏の表示は MODEL NO. DMG-01)。協力者の実機を2026年10月に撮影。

写真は、協力者が持っている実機を、撮影と掲載の許可を得て載せています。


初代ゲームボーイの側面(CONTRASTのつまみ)初代ゲームボーイの反対側の側面(EXT. CONNECTORとVOL.)初代ゲームボーイの下側
同じ初代ゲームボーイ(DMG-01)の側面と下側。片側に『CONTRAST』と刻まれたつまみと丸い差し込み口、反対側に『EXT. CONNECTOR』と刻まれた差し込み口と『VOL.』のつまみ、下側に丸い差し込み口があります。それぞれの差し込み口が何に使うものかは、この記事では確かめていません。協力者の実機を2026年10月に撮影。

発売日は1989年4月21日で、任天堂の公式ページにも同じ日付が載っています。

発売前の1989年2月15日号の業界紙ゲームマシンには、ヘッドホンと電池4本付きで12,500円、カートリッジは1本2,600円という発表の記事があります。ウィキペディア日本語版にも12,500円とあり、消費税3%税込と書かれています。ただ、その記述の参照先には出典無効の注記があるため、この記事では税込みか税抜きかを未確認とします。

初代ゲームボーイの電池を入れる所に単3形の電池が4本入っている様子
初代ゲームボーイ(DMG-01)の電池を入れる所。単3形の電池を4本入れる作りで、ラベルにも SUM-3(AA, R6)×4 と表示されています。写っている電池は撮影時に入っていた市販品で、発売当時の付属品ではありません。協力者の実機を2026年10月に撮影。

消費税(税率3%)が始まったのは1989年4月で、発売日の4月21日も同じ月です。ただ、業界紙の記事には税の扱いが書かれていないため、この記事では12,500円を「税込みと書く資料がある金額」として扱います。

任天堂の公式ページにある8,000円(税別)は、のちの時点の価格で、発売時の価格ではありません。

なお、発売前の記事には4月14日発売の予定とありましたが、公式ページの発売日は4月21日です。ここでは公式の日付を使っています。

出典:任天堂「ゲームボーイ」(発売日・8,000円(税別))/ゲームマシン第350号(1989年2月15日)2面(業界紙。12,500円・2,600円・4月14日予定)/ウィキペディア日本語版「ゲームボーイ」(12,500円・消費税3%税込の記載)/任天堂の本体紹介ページの保存(1997年1月)(8,000円(税別))/財務省「日本の税の歴史を教えてください。」(消費税の開始)

その後は値下げと新型が続き、ポケットは3,800円まで下がった

ゲームボーイポケットの本体の正面
ゲームボーイポケット(MGB-001)。協力者の実機を2026年10月に撮影。
ゲームボーイカラーの本体の正面
ゲームボーイカラー(CGB-001)。協力者の実機を2026年10月に撮影。

ゲームボーイ本体は、ウィキペディア日本語版では1994年5月1日に8,000円(税別)へ値下げされたと書かれています。1996年にはポケット、1998年にはライトとカラーが出ました。

ポケットは発売後に2回値下げされ、3,800円になっています。カラーは任天堂の発表文で、1999年5月14日から8,900円が6,800円(どちらも消費税別)になると示されました。

日付 できごと 価格と確認できた時点 出どころ
1989年4月21日 ゲームボーイ発売 12,500円(発売前の発表額) 業界紙・ウィキペディア
1994年5月1日 ゲームボーイ値下げ 8,000円(税別) ウィキペディア(公式ページにも同額)
1996年7月21日 ゲームボーイポケット発売 6,800円(税別) 業界紙・公式の保存ページ(税別)
1998年2月14日 ポケット値下げ 5,800円(税の扱いは未確認) ウィキペディア
1998年4月14日 ゲームボーイライト発売 6,800円(税別。公式ページの掲載額で、発売時から同じかは未確認) 公式ページ
1998年10月21日 ゲームボーイカラー発売 8,900円(税別。1999年の発表文にある値下げ前の価格で、発売時から同じかは未確認) 公式の発表文
1998年11月14日 ポケット値下げ 3,800円(税別) ウィキペディア・ファミ通.com(3,800円まで下がったこと)
1999年5月14日 カラー値下げ 6,800円(税別) 公式の発表文

表の12,500円と税別の金額は、税の扱いがそろっていないため、金額どうしの差額や割合は出していません。

出典:任天堂「ゲームボーイポケット」(発売日)/ゲームマシン第519号(1996年6月1日)1面(業界紙。見出しに6800円)/任天堂「ゲームボーイライト」(発売日・6,800円(税別))/任天堂「ゲームボーイカラー」(発売日)/任天堂 1999年4月23日発表文(カラーの値下げ)/ウィキペディア日本語版「ゲームボーイポケット」(値下げの日付)/ファミ通.com「ゲームボーイポケットが発売25周年」(2回の改定で3,800円)/同「ゲームボーイ」(1994年の値下げ)/任天堂の本体紹介ページの保存(1997年1月)(6,800円・8,000円(税別))

ソフトの例:任天堂の公式ページで価格が分かる4例は2,900円から3,900円

任天堂の公式ページに価格が載っているソフトから、4例を選びました(ポケットモンスター赤・緑は1例として数えています)。ここに挙げた4例は2,900円から3,900円(税別)で、ゲームボーイのソフト全体の最安・最高ではありません。

タイトル 発売日 公式ページの掲載価格(税別)
スーパーマリオランド3 ワリオランド 1994年1月21日 3,900円
テトリスフラッシュ 1994年6月14日 2,900円
ポケットモンスター赤・緑 1996年2月27日 各3,900円
ポケットモンスター ピカチュウ 1998年9月12日 3,000円

今回確かめた同時発売の4作品は、任天堂の紹介ページに価格が載っていませんでした。発売前の業界紙の記事には、カートリッジは1本2,600円とありました。表の4例とは別の資料です。

出典:任天堂のソフト紹介ページ:スーパーマリオランド3 ワリオランド/テトリスフラッシュ/ポケットモンスター赤・緑/ポケットモンスター ピカチュウ/ゲームマシン第350号(カートリッジ2,600円)

2025年の物価に直すと、本体の発表額12,500円は約16,100円

1989年の12,500円(発売前の発表額で、税の扱いは未確認)は、2025年の物価に直すと約16,100円にあたります。総務省統計局の消費者物価指数(全国・総合・年平均、2020年=100)で、1989年が86.9、2025年が111.9であることから計算しました。

品目 当時の価格 2025年の物価で約 その年の指数
ゲームボーイ(1989年・発表額) 12,500円 16,100円 86.9
ポケット発売時(1996年) 6,800円(税別) 7,900円 96.0
カラー値下げ後(1999年) 6,800円(税別) 7,800円 98.0

式は「当時の価格 × 111.9 ÷ その年の指数」です。たとえば本体の発表額は12,500円 × 111.9 ÷ 86.9 で約16,100円になります。

税別の金額は、税別のまま物価に直しています。この指数は暮らし全体の物価の平均で、消費税の影響も入っています。今の税込み・税抜きの値段を表すものではなく、ゲーム機そのものの値動きでもないため、目安としてご覧ください。

出典:総務省統計局「消費者物価指数」(e-Stat)

大卒初任給と比べると、本体の発表額は約7.8%

1989年(平成元年)の大学卒(男性)の初任給は月額160,900円でした。ゲームボーイ本体の発表額12,500円(税の扱いは未確認)は、その約7.8%にあたります。

この初任給は、所定内給与から通勤手当を除いた額で、調査表の「企業規模計・男・大学卒」の値です。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」企業規模別新規学卒者の初任給の推移(昭和51年~令和元年)(e-Stat)

今、中古で買うときの値段は別の話

ここまでの金額は、当時の価格と、物価に直した目安です。今の中古の値段とは別物です。中古の値段は、状態や付属品で変わるため、買う前に販売ページで確かめてください。

ほかの機種との比較はファミコン・スーファミ・ゲームボーイ 当時の値段、今カラーを遊ぶ方法はゲームボーイカラーを今遊ぶ方法、電池まわりはゲームボーイの電池交換で紹介しています。

運営担当者の思い出

ゲームボーイでよく遊んだのは『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』です。モンスターを仲間にしていくんですよね。

当時はゲームボーイライトがあったので、夜、布団の中で朝までゲームをしていたのを覚えています。

確かめられなかったこと

  • ゲームボーイ発売時の本体価格が12,500円であることの、任天堂の公式資料での裏付けと、税込みか税抜きか(業界紙は税の記載なし、ウィキペディアは税込と記載)。
  • 1993年ごろにゲームボーイ本体が9,800円へ改定されたというウィキペディアの記述(出典が無効とされ、載せていません)。
  • 1998年のポケットの値下げ2回(5,800円・3,800円)の日付の、公式資料での裏付け。
  • 1989年に同時発売されたソフトそれぞれの価格と、ライトの発売時の価格(公式ページとウィキペディアは6,800円)。
  • 専門誌の価格一覧(Nintendo DREAM WEB)のゲームボーイ版は、見つかりませんでした。

まとめ

  • ゲームボーイの発売日は1989年4月21日。発売前の業界紙の発表額は12,500円で、ウィキペディアにも発売時の価格として同じ金額の記載があります(税込みか税抜きかは未確認)。
  • 1994年に8,000円(税別)へ。1996年にポケットが6,800円(税別)、カラーは1999年の値下げ前が8,900円(税別)。ライトは公式ページの掲載額が6,800円(税別)。
  • ソフトの例として挙げた4例(赤・緑は1例)は2,900円から3,900円(税別)。
  • 12,500円は、2025年の物価で約16,100円、1989年の大卒(男性)初任給の約7.8%。
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