
NINTENDO64は1996年6月23日に発売され、発売時の本体の希望小売価格は25,000円(税別)でした。
ただし、任天堂の公式資料では発売時の価格を確認できず、25,000円はウィキペディア日本語版などの記載です。その後の値下げ、当時のソフトの値段、2025年の物価への換算と、1996年の大卒男性の初任給との比較を、出どころを分けて整理します。
NINTENDO64の発売日は1996年6月23日、発売時の希望小売価格は25,000円(税別)
発売日は任天堂の公式ページに「1996年6月23日」と書かれています。
発売時の価格は、公式資料では確認できませんでした。ウィキペディア日本語版の年表には「希望小売価格25,000円(税別)」とあります。1997年2月21日付のPC Watchの記事にも、値下げ前の「現在」の価格として25,000円と書かれています。1995年12月の業界紙『ゲームマシン』も、発売前の発表として本体25000円と報じています。
公式の本体ページに載っている価格は、後の時点のものです。今の公式ページは14,000円(税別)で、これは発売時の価格ではありません。
1996年は消費税が3%の時期です。税別の金額なので、レジで払う税込みの金額とは違います。
出典:任天堂「NINTENDO 64 ハードウエア紹介」/ウィキペディア日本語版「NINTENDO 64」(25,000円(税別))/PC Watch 1997年2月21日付記事/『ゲームマシン』1995年12月15日号(PDF)(発売前の発表)/財務省「日本の税の歴史を教えてください。」(消費税3%)
その後の値下げは、25,000円から16,800円、14,000円へ
本体はその後、2回値下げされました。1997年3月14日に16,800円、続いて14,000円です。
| 時点 | 本体の価格 | 出どころ |
|---|---|---|
| 1996年6月23日(発売) | 25,000円(税別) | ウィキペディア日本語版(公式では未確認) |
| 1997年3月14日から | 16,800円 | PC Watchの記事(税の記載なし)、ウィキペディア日本語版は税別と記載 |
| 1998年2月5日に保存された公式ページ | 16,800円(税別) | 任天堂(保存されたページ) |
| 1998年7月1日から | 14,000円(税別) | ウィキペディア日本語版 |
| 1999年4月22日に保存された公式ページ | 14,000円(税別) | 任天堂(保存されたページ) |
公式ページの保存分で数字を読めたのは、1998年2月時点が16,800円、1999年4月時点が14,000円という2点です。値下げの日付そのものは、公式の発表文を見つけられなかったため、ウィキペディア日本語版とPC Watchの記載です。
値下げの理由はPC Watchの記事によると、任天堂が「半導体価格の低下」と説明したそうです。
出典:任天堂 本体ページの保存(1998年2月5日)/同(1999年4月22日)/PC Watch 1997年2月21日付記事/ウィキペディア日本語版「NINTENDO 64」
当時のソフト、ここに挙げた4本の掲載額は6,800円から9,800円
任天堂公式の商品ページに当時の価格が残っているソフトを4本、発売順に並べます。値段は公式ページが保存された時点の掲載額で、発売時の値段とは限りません。ここに挙げた4本の掲載額は6,800円から9,800円で、NINTENDO64のソフト全体の幅ではありません。
| タイトル | 発売日 | 保存ページの掲載価格 | 税の扱い・付属品の記載 |
|---|---|---|---|
| マリオカート64 | 1996年12月14日 | 9,800円(1997年1月28日の保存) | 税別。コントローラブロス(特別カラー)1個付き |
| スターフォックス64 | 1997年4月27日 | 8,700円 | 税の記載なし。振動パック付 |
| スター・ウォーズ 帝国の影 | 1997年6月14日 | 7,800円 | 税別 |
| バンジョーとカズーイの大冒険 | 1998年12月6日 | 6,800円 | 税別 |
発売日はNintendo DREAM WEBの一覧とも一致しています。スターフォックス64は税の扱いが書かれていないため、他の3本との差額や合計は出していません。
『マリオカート64』の掲載額は、1997年1月28日の保存ページが9,800円(税別、コントローラブロス(特別カラー)1個付き)、1999年1月28日の保存ページが4,800円(税別、付属品の記載なし)でした。付属品の違いが差の理由かどうかは分かっていないため、同じ商品の値下げとは言い切れません。
出典:任天堂「マリオカート64」(保存ページ:1997年1月28日、1999年1月28日)/任天堂「スターフォックス64」(1997年6月5日の保存)/任天堂「スター・ウォーズ 帝国の影」(1997年6月5日の保存)/任天堂「バンジョーとカズーイの大冒険」(1999年5月8日の保存)/Nintendo DREAM WEB「NINTENDO 64 本体情報/任天堂タイトルリスト」(発売日の照合。専門メディアの記事です)
2025年の物価に直すと、発売時の本体は約29,100円
1996年の25,000円(税別)は、2025年の物価に直すと約29,100円にあたります。総務省統計局の消費者物価指数(全国・総合・年平均、2020年=100)で、1996年が96.0、2025年が111.9です。
計算は25,000円 × 111.9 ÷ 96.0です。税別の金額に指数の比を掛けた参考の数字で、指数には消費税の影響も入っています。
この指数は暮らし全体の物価の平均で、ゲーム機そのものの値動きではありません。ソフトの掲載額は発売時の値段と確かめられていないため、換算していません。
1996年の大卒男性の初任給と比べると、発売時の本体は約13%
1996年(平成8年)の大学卒(男性)の初任給は月額193,200円でした。発売時の本体25,000円(税別)は、その約13%にあたります。
この初任給は、所定内給与から通勤手当を除いた額で、調査表の「企業規模計・男・大学卒」の値です。本体価格は税別なので、税込みならこの割合は少し大きくなります。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」企業規模別新規学卒者の初任給の推移(昭和51年~令和元年)(e-Stat)
今、中古で買うときの値段は別の話
ここまでの金額は、当時の価格と、物価に直した目安です。今の中古の値段とは別物で、状態や付属品で変わります。買う前に販売ページで確かめてください。
ファミコンなど他の機種の当時の値段は、ファミコン・スーファミ・ゲームボーイ 当時の値段に機種ごとにまとめています。同じ形で書いたスーパーファミコンの当時の値段とファミコンの当時の値段もあわせてどうぞ。
運営担当者の思い出
NINTENDO64でよく遊んだのは『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』です。あとは『ゴールデンアイ 007』ですね。
確かめられなかったこと
- 発売時の本体価格25,000円の、任天堂の公式資料での裏付け。
- 値下げの日付(1997年3月14日・1998年7月1日)を示す任天堂の公式の発表文と、発売時25,000円の税の扱いの公式な記載。16,800円が税別であることは、1998年2月に保存された公式ページで確かめています。
- 『スーパーマリオ64』など発売時のソフトの公式な価格。表のソフトの値段は、公式ページが保存された時点(1997年1月〜1999年5月)の掲載額で、発売当日の値段をすべて確かめたものではありません。
- スターフォックス64の8,700円が税別か税込みか。
- マリオカート64の9,800円と4,800円の差が、付属品の違いによるものか。
まとめ
- NINTENDO64の発売日は1996年6月23日、発売時の本体は25,000円(税別)(ウィキペディア日本語版などの記載で、公式では未確認)。
- 本体はその後16,800円、14,000円(税別)になった(公式ページの保存分で1998年2月と1999年4月を確認)。
- ここに挙げた4本のソフトの掲載額は6,800円から9,800円(保存ページの掲載額で、税・付属品の扱いは表のとおり)。
- 25,000円(税別)は、2025年の物価で約29,100円、1996年の大卒(男性)初任給の約13%。

