
初代プレイステーションは1994年12月3日に発売され、発売時の本体の値段は39,800円でした。
この記事では、その後の値下げの流れ、当時のソフトの値段の例、2025年の物価や当時の大卒初任給と比べるとどのくらいだったかを順に見ていきます。
プレイステーションの発売時の値段は39,800円
発売日は1994年12月3日です。発売時の値段は39,800円で、1994年12月1日号の業界紙『ゲームマシン』に「PSは39800円で 12月3日発売」の見出しと、価格の一覧表があります。
ウィキペディア日本語版も、希望小売価格39,800円で発売されたと書いています。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の公式の資料では、発売時の価格の記載を見つけられませんでした。そのため、この記事の39,800円は業界紙とウィキペディアに基づく金額で、税込みか税抜きかも資料に書かれていません。
出典:SIE(旧ソニー・コンピュータエンタテインメント)1997年11月4日発表文(発売日)/業界紙『ゲームマシン』1994年12月1日号(第485号)3ページ(39,800円。二次資料)/ウィキペディア日本語版「PlayStation (ゲーム機)」(39,800円。二次資料)
本体は39,800円から15,000円へ。1996年11月以降は公式の発表文の価格
SIEの発表文で金額が載っている本体の価格は、1996年11月の19,800円からです。その後、1997年11月に18,000円、1999年1月に15,000円と、表の金額は小さくなっています。
| 日付 | 価格 | モデル | 出どころ |
|---|---|---|---|
| 1994年12月3日 | 39,800円(税の扱いは不明) | 初代(発売時) | 業界紙・ウィキペディア |
| 1995年7月21日 | 29,800円(税の扱いは不明) | SCPH-3000 | ウィキペディア |
| 1996年11月15日 | 19,800円(税抜) | SCPH-5500 | SIEの発表文 |
| 1997年11月13日 | 18,000円(税抜) | SCPH-7000 | SIEの発表文 |
| 1999年1月23日 | 15,000円(税抜) | SCPH-7000/7500 | SIEの発表文 |
1996年のSCPH-5500は、部品点数を減らして大量生産に対応した新モデルでした。1999年の値下げは、年末年始の販売が好調だったことを受けて、より幅広いユーザーに手軽に楽しんでもらうためと発表されています。
1996年前半にも値下げがあったとウィキペディアは書いていますが、金額が資料の間でそろわないため、この表には入れていません。
出典:SIE発表文(1996年10月31日・1997年11月4日・1999年1月18日)/ウィキペディア日本語版「PlayStation (ゲーム機)」(1995年7月の29,800円)。公式の発表文は、日付を発売日または改定日として載せています。
2000年と2001年の「PS one」は別のモデル
2000年7月7日には、小型の新型「PS one」(SCPH-100)が15,000円(税別)で発売されました。2001年9月12日には、このSCPH-100が9,980円(税別)に値下げされています。
初代と形が違う別のモデルなので、表とは分けています。
出典:SIE発表文(2000年6月8日・2001年9月10日)
ソフトの例:廉価版「ザ・ベスト」の4本は2,800円(税抜)
SIEの発表文で金額が載っているソフトは、廉価版シリーズ「プレイステーション・ザ・ベスト」です。ここに挙げた4本はどれも標準価格2,800円(税抜)で、プレイステーションのソフト全体の値段ではありません。
| タイトル | 発表文の発売予定日 | 標準価格 |
|---|---|---|
| 機動戦士ガンダム | 1996年11月22日 | 2,800円(税抜) |
| テーマパーク | 1996年11月29日 | 2,800円(税抜) |
| 女神異聞録ペルソナ | 1997年6月27日 | 2,800円(税抜) |
| ポポロクロイス物語 | 1997年6月27日 | 2,800円(税抜) |
これは既存のソフトを低価格で出し直したシリーズの値段です。各タイトルが最初に発売されたときの値段ではありません。
ウィキペディアは、CD-ROMの採用でソフトの価格を5,800円からと低価格にしたと書いています。この金額も出典は書籍の引用で、個別のタイトルの発売時の価格は、この記事では分かっていません。
出典:SIE発表文(1996年9月19日・1997年5月12日)/ウィキペディア日本語版「PlayStation (ゲーム機)」(5,800円から)
2025年の物価に直すと、発売時の本体は約46,400円
1994年の39,800円は、2025年の物価に直すと約46,400円にあたります。総務省統計局の消費者物価指数(全国・総合・年平均、2020年=100)で、1994年が96.0、2025年が111.9であることから計算しました。
| 本体の価格(年) | 当時の価格 | 2025年の物価で約 | その年の指数 |
|---|---|---|---|
| 発売時(1994年) | 39,800円 | 46,400円 | 96.0 |
| SCPH-5500(1996年) | 19,800円(税抜) | 23,100円 | 96.0 |
| SCPH-7000(1997年) | 18,000円(税抜) | 20,600円 | 97.7 |
| SCPH-7000/7500(1999年) | 15,000円(税抜) | 17,100円 | 98.0 |
| PS one(2001年) | 9,980円(税別) | 11,500円 | 96.7 |
式は「当時の価格 × 111.9 ÷ その年の指数」です。たとえば発売時は39,800円 × 111.9 ÷ 96.0 で約46,400円になります。税抜の金額は、税抜のまま換算しています。
この指数は暮らし全体の物価の平均で、ゲーム機そのものの値動きではありません。
大卒初任給と比べると、発売時の本体は約21%
1994年の大学卒(男性)の初任給は月額192,400円でした。発売時の本体39,800円は、その約21%にあたります。
1999年の同じ初任給は196,600円で、1999年1月の本体15,000円(税抜)は約7.6%です。どちらも記載の価格を初任給で割った参考の数字です。1994年は税の扱いが分からず、1999年は税抜なので、支払った額を同じ条件で比べたものではありません。
この初任給は、所定内給与から通勤手当を除いた額です。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」企業規模別新規学卒者の初任給の推移(昭和51年~令和元年)(e-Stat)
消費税は発売時が3%、1997年に5%へ
消費税は1989年4月に3%で始まり、1997年に5%へ引き上げられました。発売時の1994年は3%の時期、1997年11月と1999年1月の価格改定は、5%への引き上げのあとにあたります。
今、中古で買うときの値段は別の話
ここまでの金額は、当時の価格と、物価に直した目安です。今の中古の値段とは別物で、状態や付属品で変わります。買う前に販売ページをご覧ください。
ほかの機種の当時の値段はファミコン・スーファミ・ゲームボーイ 当時の値段、同じ時代のスーパーファミコンはスーパーファミコンの当時の値段で整理しています。ディスクを読み込まないときはPS1が読み込まないときの記事が参考になります。
運営担当者の思い出
プレイステーションで遊んだゲームで思い浮かぶのは、『アークザラッドII』の白い家です。すごくこわかったです。
確かめられなかったこと
- SIEの公式資料での、発売時(1994年12月)の本体価格。この記事の39,800円は業界紙とウィキペディアの記載で、税込みか税抜きかも分かりません。
- 1995年7月の29,800円の公式な裏付けと、1995年7月から1996年11月までの間の値下げの金額と日付。
- 表のソフトが最初に発売されたときの値段。分かったのは、廉価版シリーズの標準価格だけです。
- SCPH-7500の発売日。表の1999年1月23日は発売日ではなく、15,000円(税抜)への価格改定の日です。
まとめ
- 初代プレイステーションの発売日は1994年12月3日、発売時の本体の値段は39,800円(業界紙・ウィキペディアの記載)。
- SIEの発表文にある本体価格は、1996年11月の19,800円(税抜)、1997年11月の18,000円(税抜)、1999年1月の15,000円(税抜)。
- ここに挙げた廉価版「ザ・ベスト」の4本は、標準価格2,800円(税抜)。
- 発売時の39,800円は、2025年の物価で約46,400円、1994年の大卒(男性)初任給の約21%。

